ブラックSE、株分析でホワイトを目指す

大手SIer勤務が現状のブラック勤務環境を脱するために株分析を始めるブログ

RStudioのtidyverseパッケージインストールでつまづく...

久々にRとRstudioをインストールし、分析環境を整えようとしたところ、
パッケージインストールでつまづいたので、それをまとめます。

そもそもの目的

株式売買の分析するためにRを使おうと画策、
そして、折角なのでRStudioを使おう、
折角なので、tidyverseを使おう。

※わたしの技術レベル
約10年前に、R consoleで大学時代にデータ処理をかじった程度...
たまにRコマンダーも使っていた...ほぼ初心者同然。
今のPCがiMac(Mojave 10.14.6)なので、これが今回悪さをした側面もあるかも。

tidyverseについて

Rについてそこまでお勉強しなくともグラフを作れたりデータを操れる便利パッケージ。
詳しくは下記サイトをご参照ください。
bcl.sci.yamaguchi-u.ac.jp

Base Rに慣れ親しんだ人なら、下記サイトの方が親しみが湧くかもしれません。
qiita.com

詰まった場所①:namespace

Rパッケージの良い所は関連パッケージも引っ張ってきてる所。
しかし、そもそもインストールコマンドが通らない。

install.packages("tidyverse")

下記のようなエラーメッセージが発生している。

package or namespace load failed for ‘tidyverse’ in loadnamespace

namespaceがだめなのかscaleなどがだめなのか、迷った末、
下記サイトを参考にscaleとggplot2を更新。

ja.stackoverflow.com

その結果、エラーメッセージが変わり(上記対応だけでは解消しなかった...)

詰まった場所②:license_is_foss

下記エラーメッセージが発生

package libpath version priority depends imports linkingto suggests enhances license license_is_foss license_restricts_use os_type archs md5sum needscompilation built

Googleで調べると同様事象は発生しているものの、原因は謎のようです。 www.javaer101.com

上記記事ではオフラインインストールで対処したということで、
私も下記コマンドを実行してみる。

install.packages("tidyr", dependencies=TRUE)
install.packages("tidyverse", dependencies=TRUE)

すると、なぜか解決し、別のエラーが発生。

詰まった場所③:xcode/ios license requires admin privileges

下記エラーが発生

agreeing to the xcode/ios license requires admin privileges, please run “sudo xcodebuild -license” and then retry this command.

Googleで対処法を調べてみると、XcodeでGitコマンドを打鍵する方法で解決するよう。
しかし、ここで私のPC側に下記2点の課題が発生する。

2015年にインストールしたXcodeが起動できない Xcodeを再インストールしようとしたところ、OSバージョンが古くAppStoreからダウンロードできない

これを機にOSアップデートと、Xcodeの再インストールをするが、 terminalにて"git status"コマンドを打って、OKボタンを押すと解消されました。

下記サイトと同じ流れですね。 tracpath.com

上記対応後に再度、installコマンドを実施します。

install.packages("tidyverse", dependencies=TRUE)

下記のようなログが出ながら、installコマンドがようやく通りました...

> install.packages("tidyverse", dependencies=TRUE)
also installing the dependency ‘tidyr’


  There is a binary version available but the source version is later:
      binary source needs_compilation
tidyr  1.1.2  1.1.3              TRUE

Do you want to install from sources the package which needs compilation? (Yes/no/cancel) yes
 URL 'https://cran.rstudio.com/bin/macosx/contrib/4.0/tidyverse_1.3.0.tgz' を試しています 
Content type 'application/x-gzip' length 433049 bytes (422 KB)
==================================================
downloaded 422 KB


The downloaded binary packages are in
    /var/folders/hh/gy8r77r91pv3d7vrrp33h5580000gp/T//Rtmpc3iHcu/downloaded_packages
installing the source package ‘tidyr’

 URL 'https://cran.rstudio.com/src/contrib/tidyr_1.1.3.tar.gz' を試しています 
Content type 'application/x-gzip' length 707909 bytes (691 KB)
==================================================
downloaded 691 KB

* installing *source* package ‘tidyr’ ...
**  パッケージ ‘tidyr’ の解凍および MD5 サムの検証に成功しました 
** using staged installation
** libs
clang++ -mmacosx-version-min=10.13 -std=gnu++11 -I"/Library/Frameworks/R.framework/Resources/include" -DNDEBUG  -I'/Library/Frameworks/R.framework/Versions/4.0/Resources/library/cpp11/include' -I/usr/local/include   -fPIC  -Wall -g -O2  -c cpp11.cpp -o cpp11.o
clang++ -mmacosx-version-min=10.13 -std=gnu++11 -I"/Library/Frameworks/R.framework/Resources/include" -DNDEBUG  -I'/Library/Frameworks/R.framework/Versions/4.0/Resources/library/cpp11/include' -I/usr/local/include   -fPIC  -Wall -g -O2  -c fill.cpp -o fill.o
clang++ -mmacosx-version-min=10.13 -std=gnu++11 -I"/Library/Frameworks/R.framework/Resources/include" -DNDEBUG  -I'/Library/Frameworks/R.framework/Versions/4.0/Resources/library/cpp11/include' -I/usr/local/include   -fPIC  -Wall -g -O2  -c melt.cpp -o melt.o
clang++ -mmacosx-version-min=10.13 -std=gnu++11 -I"/Library/Frameworks/R.framework/Resources/include" -DNDEBUG  -I'/Library/Frameworks/R.framework/Versions/4.0/Resources/library/cpp11/include' -I/usr/local/include   -fPIC  -Wall -g -O2  -c simplifyPieces.cpp -o simplifyPieces.o
clang++ -mmacosx-version-min=10.13 -std=gnu++11 -dynamiclib -Wl,-headerpad_max_install_names -undefined dynamic_lookup -single_module -multiply_defined suppress -L/Library/Frameworks/R.framework/Resources/lib -L/usr/local/lib -o tidyr.so cpp11.o fill.o melt.o simplifyPieces.o -F/Library/Frameworks/R.framework/.. -framework R -Wl,-framework -Wl,CoreFoundation
installing to /Library/Frameworks/R.framework/Versions/4.0/Resources/library/00LOCK-tidyr/00new/tidyr/libs
** R
** data
*** moving datasets to lazyload DB
** inst
** byte-compile and prepare package for lazy loading
** help
*** installing help indices
*** copying figures
** building package indices
** installing vignettes
** testing if installed package can be loaded from temporary location
** checking absolute paths in shared objects and dynamic libraries
** testing if installed package can be loaded from final location
** testing if installed package keeps a record of temporary installation path
* DONE (tidyr)

The downloaded source packages are in
    ‘/private/var/folders/hh/gy8r77r91pv3d7vrrp33h5580000gp/T/Rtmpc3iHcu/downloaded_packages’

まとめ

上記対応を実施した結果、無事にtidyverseがインストールされ、
libraryコマンドでもリターンが返ってきました。

> library(tidyverse)
─ Attaching packages ────────────────────────── tidyverse 1.3.0 ─
✓ ggplot2 3.3.3     ✓ readr   1.4.0
✓ tibble  3.1.0     ✓ purrr   0.3.4
✓ tidyr   1.1.3     ✓ forcats 0.5.1
─ Conflicts ─────────────────────────── tidyverse_conflicts() ─
x dplyr::filter() masks stats::filter()
x dplyr::lag()    masks stats::lag()
> install.packages("luzlogr")
 URL 'https://cran.rstudio.com/bin/macosx/contrib/4.0/luzlogr_0.2.0.tgz' を試しています 
Content type 'application/x-gzip' length 38942 bytes (38 KB)
==================================================
downloaded 38 KB

環境構築だけで、結構躓くとつらいものがあります...

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大手SIer勤めの火消し体験①

 

皆さんはSIerがどういう仕事をしているか、イメージが付くでしょうか? 

下記記事を読んだ時に開発者目線が分かりやすく書いているな、と

思ったので、肩書PM、SIer目線で

自身が経験した火消し対応を振り返ってみたいと思います。

 

note.com

 

 

プロジェクト概要

  • 予算は数十億レベルのビッグプロジェクト
  • 要件定義~本番移行作業まで一貫して顧客より委託
  • インフラ(サーバ構築)~ミドル~アプリの全レイヤで作業あり
  • チームとしてはざっくりわけると5チーム
  1. インフラ部隊(サーバ構築)
  2. ミドル部隊(ジョブ屋さんやwebサーバ系ミドル屋)
  3. ERP構築部隊
  4. アプリ部隊(パッケージの周辺周り)
  5. 運用/移行部隊 

 

3のERP構築部隊にPM(プロジェクトマネージャー)が一人、

それ以外1,2,4,5の混合部隊にPMが1人いる、

マルチベンダー(複数の会社が混じったチーム)のプロジェクトです。

私は1.インフラ部隊のチームリーダでした。

 

炎上した状況

ウォーターフォール型のプロジェクト(設計→製造→テスト)で、

テスト工程にて、ERPが稼働しないトラブル発生。

 

アプリもERPがメインなので、単体テストレベルまでしか実施できず、

性能テストや運用テスト、信頼性テスト、諸々が遅延が発生。

 

納期と共にテストができないため作業が進まないまま溶けていく人件費。

大規模プロジェクトのため参画要員数が多いことも損失を急拡大させ、

見事炎上、損失規模はすぐに億レベルになりました。

 

火消し対応

損失の急拡大を受け、下記対応策が実施されました。

  • 事態改善のための応援の人員を投入
  • ERP側への品質向上活動の実施
  • ERPも含めた統合PMの擁立(ERP以外の混合部隊のPMが昇格)

会社としては早急な止血処理をしないと資金枯渇する事態に対して

社内の品質保証部門や他プロジェクトの余剰人員などを投入。

いわゆるクラッシングと言われる方法を実施しました。

 

その頃のPMは...

主に3つの対応に追われていました。

  1.  経理部門との交渉
  2. 顧客側との調整
  3. プロジェクトオーナーなど上位者への報告

順番に追っていきましょう。 

1. 経理部門との交渉

プロジェクト内の収支が凄い勢いで悪化し、

人員を追加投入したため、お金が全然足りません。

そして、大きな会社あるあるだとは思いますが、

コーポレート部門(経理、人事、総務...)の力って現場より強かったりするのです。

 

経理としては赤字のプロジェクトを止めたい、 

現場としては着地点を見つけるまではプロジェクトを続行したい...

 

えらい人を巻き込んで、プロジェクトの重要性や、

資金回収や損失限度など、経理部門に説明してキャッシュを獲得する交渉、

かなりの労力と時間を取られることになります...

2. 顧客側との調整

顧客側にもテスト工程があったものの停滞したり、

(このような場合、顧客からベンダーに賠償請求が来ることがある)

設計レビューなど顧客側にも責任がある場合があります。

(顧客側にも責任ある場合、逆にベンダーから顧客へ損失補填要求ができることがある)

 

そのため、損害賠償や今回の状況の着地地点について、

顧客と戦争....手が出ない程度の殴り合いが発生します。

 

3. プロジェクトオーナーなど上位者への報告

上記1,2はPMやその下のPL(プロジェクトリーダー)と進めていくことになるのですが、

決定事項を上位のプロジェクトオーナーに報告する必要があります。

 

これがまた、数億、数十億になると、

役員クラスもここぞとばかりに出張ってくるので報告するだけでも

大変な時間と労力が....

 

しがないチームリーダーはその頃...

インフラ部隊の1チームリーダだった私は、

最初、ERPが動かなかったため、テスト中断によってお仕事がなくなったものの、

元受けの正社員のため、PM補佐(PMO的な)として雑務に忙殺されることになります。

 

朝は各パートナーとの交渉(プロジェクト再開時期に伴う今後の見積もりなど)、

昼は受け入れた応援要員へのタスク振り分けと、刈取り、

夜は幹部への説明資料作成....

顧客先の近くのホテルに泊まりこんだまま、家に3か月ほど帰れませんでした。

 

反省点

今振り返ると...という話です。

  • ERP部隊の遅延を見ぬふりしていたけど、介入するべきだった
  • 応援要員を絞り込むべきだった 
  • 頑張りすぎると火消し部隊に組み込まれるため、適度にさぼるべきだった

 

そもそもの原因であるERPの非稼働についてが1点目です。

遅延など、兆候はあったものの、知らないふりしていたことです。

ただ...支援しましょうか?と言っても、断られる中、介入するのは無理だよな...

とも思います。

 

私的にはインパクトが大きかったのが2点目です。

炎上を沈下するために応援要員を会社は派遣してきたわけですが、

余剰人員を大量に出してきたため、スキルレベルが低く、

応援要員をフォローする手間がかなり大きかったことです。

具体的にはUNIXコマンドも使えない新人2年目が混じっていたり....

OJTの現場として活用されるとは思わなかった....

 

そして、今、絶賛苦しんでいる理由となっているが3点目。

この炎上プロジェクトの火消しに加わることにより、幹部に顔が覚えられ、

PMにも覚えめでたく(本当は良い意味なのだけど)、

危なそうな案件が出てきた時にはお呼びがかかるようになり、

 

ここに

ブラックSEが誕生

いや、笑えない....

 

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書評:HAB「本と流通」

> それはとても、見つけにくいものだったので。探しに行かなければと思ったのだ。

そんな一文で始まる、荻窪の有名店titleのツイッターでも紹介された1冊。

 

 

HAB本と流通―Human And Bookstore

HAB本と流通―Human And Bookstore

  • メディア: 単行本
 

 


こんな人にHAB「本と流通」はおすすめ

・インタビューに基づいたリアルな話が読みたい方

・出版業界、流通に携わりたいと考えている方

・というか、本屋が好きな人全員に読んでほしい



あらすじ

作られてから読まれるまでの本をめぐる「流通」の可能性、多様性について

その仕事を担う人たちにインタビューした結果を175ページと

コンパクトにまとめている。

インタビュー記事の相手には

「取次」という名で知られる本の流通最大手、日本出版販売(通称、日販)から

出版流通を研究する上智大学文学部新聞学科准教授柴野氏、

次世代の取次として新たなビジネスモデルを模索するトランスビュー社、

売れなかった本を出版社に返品する出版共同流通センターなど

様々な立場の方々が取り上げられている。

 

本の感想

出版業界に憧れを抱く人がいつの時代でも一定数いる。

しかし、私もそうであるように出版業界から離れる人も多い。

だからこそ、業界の実態を出来るだけ多くの人に知ってもらいたいと思う。

この本はそういう意味で私が業界内で働いていた時に得た情報と近く、

これから出版業界に関わりたいと思っている人、

「本」が好きな人に呼んでもらいたい。

 

 

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ブラックSEが考える利益率の計算方法

あなたが、株式売買を行う場合、目標を設定しますか?

多くの方々は株価が何%か上がったら売却、なんてことを決めているかと思います。

本記事は株式売買するうえで目標設定する場合に必要となる、

リターン率(利益率)を算出する方法をまとめていきたいと思います。

 

 

単一取引における目標設定 

単一(1回)の株式売買における目標設定は非常にシンプルです。 

元手に稼ぎたい金額を上乗せした金額を割合で設定するだけです。

一般的には目標20%とかなのでしょう(私は10%ぐらいにしていますが....)

例えば、元手が100万円あり、20万稼ぎたければ目標利益率が20%になります。

(税金や購買時の手数料等を考慮すると、25%ほどになります) 

仮に税金(20.315%)及び手数料(200円と仮置き)を考慮すると

目標利益率は約25%となります

目標率(25.12%) = 稼ぐ必要がある利益(251,188) / 投資費用(999,800)

  ※少数第三位四捨五入

 投資費用(999,800) = 元手(1,000,000) - 手数料(200)

 稼ぐ必要がある利益(251,188) = 目標利益(200,000) + 手数料(200) + 税金(50,988)

 税金(50,988) = 1/(1-20.315%) × 目標利益(200,000) - 目標利益(200,000)

  ※少数第一位四捨五入

 

投資を扱ったコミックとして有名なインベスターZでは

下記のように紹介されています。

株は法則でやれ...(中略)...

 法則こそが神...(中略)...

  通常のラインは利食い20%損切10%

インベスターZ(2)

インベスターZ(2)

 

 

つまり、購入した株式の値段が20%上がったら利益を確定するために売却、

もしくは株価が10%下がったらこれ以上損失を防ぐために売却する、ということです。

 

複数取引における目標設定 

投資の基本としては分散投資が叫ばれる昨今、

多くの方は複数の銘柄の売り買いを実施しているのではないでしょうか。

 

複数取引における目標設定の場合は下記3点を決める必要があります。

  1. サイクル(集計期間)
  2. 含み益、含み損の扱い
  3. 投資資金(元手)の変動の扱い

原則、下記のような数式で利益率が出せるはずです。

(集計対象期間中に発生した利益)÷(集計対象期間最初の元手投資資金)*100

もう少し詳しく書いていきますので、上から順番に整理していきましょう。

 

1. サイクル(集計期間)

利益を集計する期間をまずは定める必要があります。

決算発表などIRによる影響もあるので、

企業のサイクルと合わせた方が後で見返す時や分析の際に見やすいです。

候補としての一例は下記になります。

  • 日次
  • 週次
  • 月次
  • 四半期(3か月)
  • 半期(6か月)
  • 年次

 

また、複数取引を実施する場合、投資スタイルによって 回収時期が異なります。

例えば、デイトレーダーのように日々株式売買を実施している場合、

日次で利益を集計し、利益率の推移を見ることで

自身の取引の良し悪しや市場全体の動きが窺い知れるかもしれません。 

逆に、 NISA口座*1などを活用し、

 5年後に売却する予定でそれまでは配当だけを受け取る中長期投資を実施する場合、

集計期間は年次など比較的長めでいいはずです(日次で集計してもあまり意味がない)

 

2. 集計時保有銘柄の扱い(含み益、含み損の扱い)

集計するタイミングで所持している株式はまだ利益も損失も確定していません。

そのため、時価で計算するのか、計算から除外するのか、を決めます。

含み益(所持している株で集計タイミングで売れば手にできる利益)はともかく、

含み損(所持している株で集計タイミングで売れば手にできる損失)は

自身の資産に大きな影響を与える可能性があるので、計算に入れたほうがいいです。

 

一番最初に下記数式で利益率が計算できる、と書きました

(集計対象期間中に発生した利益)÷(集計対象期間最初の元手投資資金)*100

 もし含み損を計算するのであれば、

集計対象期間中に発生した利益から含み損を減算します。

つまり、下記のようになります。

 (集計対象期間中に発生した利益-集計時点含み損)÷(集計対象期間最初の元手投資資金)*100

 

例えば、最初100万円で投資をはじめ、

1年後に30万円の利益と、

所持銘柄の中に取得金額+10万円の価値を持つ銘柄と

取得金額-20万円の価値を持つ銘柄がある場合、下記数式になります。

(利益30万円+含み益10万円-含み損20万円)÷(元手100万円)*100

= 20%

 

3. 投資資金(元金)の変動

集計期間を決めた後には

再投資(株式売買で得た利益を再度投資に回す)するのか、

もしくは利益を吐き出して運用から除外するのかを考える必要があります。

 

再投資する場合は元金の投資資金が増えていくので、

利益率(利益/投資資金)を計算する上での分母が変わるので注意です。

 

再投資額が少額なのであれば無視する、というのも1つの手です。

しかし、追加投資を実施したりして投資資金が大きく変わる場合もあるでしょう。

その場合、下記のような計算が可能です。

 

契約期間ごとにおける利益計算

投資期間から平均投資資金額を算出し、利益率を計算します。

計算式としては下記となります。

(四半期中の取引で生じた利益)÷(平均投資資金)×100

 

平均投資資金に関しては下記のような数式で求めます。

最初の投資資金①から、変化後の投資資金②、

その後の変化した投資資金に関しても運用期間の割合を掛けていきます。

 

投資資金①×(運用期間/集計期間)+投資資金②×(運用期間/集計期間)+....

 

例えば...

集計期間を3か月として、

元金である投資資金は300万円あり、

集計期間開始後1か月後に60万円の追加投資を実施し、

集計期間中には20万の利益が発生するものとした場合、

利益率は5.88%となります。

 

上記の場合、まず、平均投資資金を求めると340万円となります。

(300万円×(運用期間30日/集計期間90日)+ 

   (360万円×(運用期間60日/集計期間90日)

上記結果から利益率を算出すると5.88%となります。

利益20万円 ÷ 平均投資金額340万円 

 ※小数点第三位を四捨五入

 

 以上、ご参考までに....

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*1:年間120万円までの投資による収益が、最長5年間非課税になる口座詳細は金融庁HP

ブラックSEが考える「良い」株式売買②:安定性、リスク

前回の記事にて「良い」取引をリターン効率という観点で見ていきました。

 

migawari-doll.hatenablog.com

本記事は前回のちょっとした振り返りと、

リターン効率以外の要素についてまとめていきたいと思います。 

 

前記事の振り返り

「良い」取引の要素として下記3要素を紹介させていただきました。

  1. リターン効率
  2. 安定性、リスク
  3. コスト

前記事ではリターン効率を考える場合、

投資した資産に対するリターン(利益)の割合を見るのがシンプルで、

リターン金額/投資金額という計算で算出できるという紹介をしました。

 

そして、年間のリターン効率を見ていくと、

みんかぶでリターントップを見るとまさかの150%弱、

逆に凄く効率が良さそうな海外ファンドでも1年辺りのリターン率は1%強、

数字だけで見るとそこまですごくなさそうに見える...

という話だったかと思います。

 

ただ、少し補足すると、

みんかぶでリターン率トップのファンドは昨今の株高の影響を受けている一方で

海外ファンドは数10年の運用によるリターン効率を1年辺りに均した数字のため

単純比較できるものではありません。

 

市場全体が下落している時も含めての計算で

1年辺り1%以上の運用益を続けている、というのはやはり凄いことだと思います。

この記事のメインにも繋がりますが、

「良い」取引はリターン効率だけではやはり語ることができません。

 

「良い」取引の要素②

2. 安定性、リスク

2-1. 為替の影響

取引の安定性やリスクを見る上で、

気にした方がいいのは為替の影響です。

海外の株式や海外通貨での取引の場合、特に為替の影響を特に受けます。

 

例えば、1ドル100円の時にアップルの株を買ったとします。

2021/2/18の16時だと、130.84ドルするようなので、13,084円必要です。

これが、為替に変動があり、1ドル120円の円安になったとしましょう。

そのタイミングで売るとなると、15,700.8円となり、何もしていなくとも

2,616.8円のリターンを得ることになります。

(実際にはここから税金や手数料が減算されるでしょうが...)

上記の場合は利益を手にしますが、

逆の円高になった場合は何もしなくとも損失を被ることになります。

 

みんかぶでも為替と連動するファンドがあり、

そういった銘柄は実際の値段変動に加えて為替変動も取り込むため、

値動きする幅が広くなっています。

つまり、収益が高くなるかもしれませんが

損失も大きくなるかもしれない、ということです。

2-2. 為替ヘッジについて

為替の影響は大きく、そして予想も難しいという問題があります。

そのため、仮に自分が予想する方向と違う動きがあったとしても

損失を減らす保険をかけておきます、それが為替ヘッジです。

 

例えるならば、自動車に乗る時に、

ケガや損害賠償など影響が大きく起きるかどうか予想が難しい事故に対して

自動車保険をかけるようなものです。

勿論、損失を完全にゼロにできるわけではないので、

(保険を掛ける訳ですから、保険料、かかりますよね....)

あくまで保険、過信は禁物。

でもあるのとないのでは、大きな違いがある....かも。

ヘッジについて、興味があれば下記ページを見てみてください。

メリットデメリットが分かりやすくまとめられています。

itf.minkabu.jp

 

2.3 安定性を図る指標

複数の株式売買が基本で、運用期間がある程度ある場合、

シャープレイシオという指標で安定性を見ることができます。

シャープレイシオというのは下記で計算することができます。

 

(収益率(利益/元手の投資金額) - 無リスク資産の収益率)÷ 収益率の標準偏差

 

一般的には1を超えていると良いとされます。

よく使われる指標で、みんかぶでもランキングページがあります。

itf.minkabu.jp

こちらをみると、2021/2/18時点で1位は下記銘柄の13.45。怪物ですね。

あい・パワーファンド:基準価格・チャート投資信託 - みんかぶ投信

 

計算式の内訳ですが、

収益率はほぼ前記事で触れたリターン効率と同義です。

無リスク資産は、アメリカの債券の収益率や日銀の金利など、

元手が無くなりにくいリスクが低いものを指します。

 

リターン効率からこの無リスク資産を減算するのは、

自身の取引のリターン効率から市場全体の景気による影響を除いて、

自身の腕の良さを数値で表すために実施します。

昨今は日銀のマイナス金利政策もあり、銀行の金利もほぼゼロなので、

簡易計算する場合は無リスク資産の収益率はゼロとして減算しないのもアリです。

 

自身の腕の良さを表した数値を標準偏差で割るのですが、

そのことにより、安定度を示す指標を作ることができます。

標準偏差は数値が大きければ大きいほど、バラつきがあることを示します。

(つまり、収益が多い時もあれば、損失が多い時もある)

 

仮に標準偏差が0.5で、平均収益率が110%(=1.1)の場合、

だいたい、シャープレイシオは2.2となり、かなり安定している、と言えます。

そして、3回投資すれば約2回は60%~160%の間に収益率が収まる、

ということが過去の実績から予想できる、ということです。

*1

 

この指標は良く使われ、

株式売買あるあるのコツコツドカン(少額の利益を積み重ねた後に暴落で損する)が

発生すると著しく指標値が悪くなるので、

売買回数が多い人ほど指標を監視することで、

より良い取引を続けることにつなげられると思います。

 

ただ、コツコツたまに大儲け、という良いパターンでも指標値が悪くなるので

完全に信用しすぎると痛い目に合うからあくまで参考程度がいいです。

 

2-x. 安定行動大好き人間(横道外れた雑談です...)

前の記事にて

 ③1万円で10万を稼げるものの、20%の確率で元金1万円がなくなる、

という取引になった場合、②と③のどちらの方が「良い」取引なのでしょうか。

なんてことを書きましたが、

元金がなくなる、というのは多くの人にとって非常に怖いものだと思います。

人はリスクを避け、安定を求める傾向があり、

行動経済学でもプロスペクト理論というものが発表されています。

プロスペクト理論 - Wikipedia

確率が決まっていて、期待上は損だとわかっていても

安定方向に行動しがち、なんてことが約70年前から言われていました。

参考:アレのパラドクス

ja.wikipedia.org

 

 今回はここまで。

次回はコストについて書いていきたいと思います。

気が向いたら株価のボリバンとかの指標についても書いていきたいな、と....

(安定度の記事をまとめている時に、RSIやボリバンもある意味リスク管理か、と思って)

 

 

 

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*1:正規分布に準ずるとした場合、平均値±σが0.317*2の確率で発生

ブラックSEが考える「良い」株式売買①:リターン効率

株式売買をするにあたって、あなたは「良い」取引ができていますか?

 

このブログで株価分析記事を書いていくつもりなのですが、

気になるのは分析よりも利益ですよね(だってお金欲しいもん...)

しかし、利益金額が同じだったとしても取引内容が必ずしも一緒とは限りません。

 

なので、「良い」取引とはどういうものなのか、

について合計3回の記事に分けて整理していき、

最終的に利益の計算方法をまとめていきたいと思っています。

 

次回記事

migawari-doll.hatenablog.com

 

 

 

「良い」取引とは....?

導入部分の文章では

『利益が効率よく生み出せる取引を「良い」取引として...』と、書いていますが、

「良い」取引、というものがどういうものなのでしょうか。

 

私は皆様が重要だと思う要素(①リターン効率、②③安定性、リスク...など)が

優れてる取引こそが「良い」取引なのではないか、と思っています。

 

例えば、

①1万円で10万を稼ぐ取引と、②10億で10万稼ぐ取引、

どちらが「良い」取引でしょうか。

多くの人が前者①の1万円が10倍になって返ってくる取引方が

リターン効率の良い、「良い」取引と感じるかと思います。

 

しかし、上記①の条件が変わり、

③1万円で10万を稼げるものの、20%の確率で元金1万円がなくなる、

という取引になった場合、②と③のどちらの方が「良い」取引なのでしょうか。

前者②の10億で10万稼ぐ取引の方がいい(というか元金10億が欲しい)

と考える人もいるのではないでしょうか。

 

このように、自身が重要視している要素によって、

「良い」取引、というのは変わってくるものだと思っています。

 

「良い」取引の要素

要素をざっくり書くと下記3要素になると思っています。

  1. リターン効率
  2. 安定性、リスク
  3. コスト

各証券会社で株式やファンド(イメージとしては色々な株の詰合せセット) を

選ぶ際にも重要な要素となります。

 

下記サイト(みんかぶ)でも、各要素でランキング形式で見れそうです。

(コストは証券会社のページでないと出ないかもしれません....)

 

f:id:migawari_doll:20210216133410p:plain

みんかぶ

itf.minkabu.jp

 

各要素についてもう少し具体的に見ていきたいと思います。 

1. リターン効率

一番わかりやすい観点で、元金に対してどれだけ稼げるのか、という数値になります。

先ほどの①1万円で10万円を稼ぐ、という取引だと1,000%になるかと思います。

(1,000%ってやばいね....憧れ。)

 

みんかぶのトップを見ると、昨今の株高バブル?の影響もあって

下記銘柄が1年間でリターンが149.15%というリターンになっています。

グローバル・プロスペクティブ・ファンド:基準価格・チャート投資信託 - みんかぶ投信

 

海外のヘッジファンド(すごーく雑に言うと投資のプロ)でも

設立から約20%~50%ほどのリターン率のようです。

1年辺り(運用期間分の累乗根)のリターン率を

下記テーブルのaという列に計算してみると、 1%ほどですね。

※2020年時点なので、低くなっているのかもしれません

 

MANAGER NET GAINS SINCE START 2020 GAINS LAUNCH YEAR 運用期間 a
Tiger Global 26.5 10.4 2001 20 1.18
Millennium 36 10.2 1989 32 1.12
Lone Pine 42.3 9.1 1996 25 1.16
Viking 36.6 7 1999 22 1.18
Citadel 41.8 6.2 1990 31 1.13
D.E. Shaw 37.3 5.4 1988 33 1.12
Elliott Associates 33.3 5 1977 44 1.08
TCI 27 4.2 2004 17 1.21
Egerton 22.6 3.7 1995 26 1.13
Brevan Howard 22.5 3 2003 18 1.19
Farallon 29.3 2.9 1987 34 1.10
SAC/Point72 25.9 2.5 1992 29 1.12
Och-Ziff/Sculptor 29.8 2.3 1994 27 1.13
Appaloosa 28.6 1.9 1993 28 1.13
King Street Capital 17.6 1.6 1995 26 1.12
Baupost 31.3 1.5 1983 38 1.09
Paulson & Co.* 17.8 -1.2 1994 27 1.11
Bridgewater 46.5 -12.1 1975 46 1.09

 参照元ブルームバーグ

https://www.bloomberg.com/news/articles/2021-01-25/tiger-global-tops-hedge-fund-ranking-as-rentech-gets-booted

他の項目(2. 安定性、リスク/3. コスト)に関しては次回の記事でまとめます。

 

 

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ブラックSE、株分析でホワイトを目指す

数あるブログの中から本ブログに訪問してくださり、ありがとうございます。

はじめまして。

ブラックSE、株分析でホワイトを目指すブログ、管理人のみがわりです。

本記事では、私の自己紹介とブログで書く記事のカテゴリをまとめたいと思います。

 

 

自己紹介

出版業界で数年働き、未経験のSEとして転職して今は4年目となります。

普段はメーカー系の大手SIerにてシステム開発のマネジメントをしています。

 

背景知識

転職もあるので、バックグラウンドとしては大きく分けると2つあります。

  1. 流通系

  2. システム系

もう少しだけ、具体的に書くと、下記のようになります。

 

1. 流通系

※リテールマーケティング(販売士)1級やフォークリフトの免許を持っています

2. システム系

応用情報技術者の資格はあり、PMPを受けようとしています

 

本ブログを扱いたい記事のカテゴリ

下記3つのカテゴリの記事を書いていきたいと思っています。

  1. 分析記事(主に株価分析)
  2. 分析に関わるノウハウ
  3. 出身業界(出版業界/システム業界)に関する情報

1,2に関しては株式売買している人の参考程度になれば、と思っています。

 (家族が株式売買しているので、調べることをまとめていこうとしている)

3に関してはOB訪問や転職相談をよく受けるため、

 就活生や転職を考えている人に参考になる記事を書こうとしています。

 

ブログを始めたきっかけ

非常に単純、ホワイトな生活をしたいからです.... 

すごーくざっくり流れを書くと

  1. 今のお仕事ブラック過ぎて笑えない
  2. 転職したいけどコロナで転職先減少、条件悪化
  3. 転職や副業を検討し始める
  4. 家族が株式投資を薦めてくる
  5. 分析に嵌る(今ここ)
  6. どんどん忘れていくので、ブログにまとめる(これから)
  7. 分析成果を買って貰い、ホワイト企業に拾ってもらう(これがゴール)

こんな感じです。

 

多くの方がご存じのようにシステム業界、

特にシステムエンジニアというのは長時間労働が常態化していることが多いです。

私自身、比較的大手(一部上場的な意味で)の会社で

プロジェクトリーダーを務めていますが、土日出勤、深夜残業当たり前...

給料はそこそこあるものの、時給にするとコンビニバイトに負ける始末。

もう無理ぽ....

f:id:migawari_doll:20210214233713j:plain

 (画像はイメージです:うちのアイドル、そらちゃん)

 

そんな状況が続く中、

副業と転職に役立ちそうなスキルを身に着けようと考えだしました。

副業もいろいろとあるものの(CrowdWorksとか見ていた)、

中々、食指が動かず、そんな時に株式売買を薦められました。

株式のチャートを見ていく中で、

大学時代にR(という統計ソフト)を弄ったことを思い出します。

 

「分析とか、転職先にも活かせるのでは!!」

(ここまでまとも)

「データサイエンティストとか流行りだし!」

(本物のデータサイエンティストの皆様、申し訳ございません...)

「秒速でX億稼ぐ、最強の法則を見つければ新しいパソコンが買えるのでは!!」

(セレブなのか、貧乏なのかもはや意味が分からない)

 

こんなアホなやり取りが頭を駆け抜けたものの、

分析する、という経験が役に立つのは過去の私が証明しています。

(需要予測のシステム化などが評価され、好条件で転職、ブラックでしたが...)

続けていくためにも、全公開のブログでまとめていってみよう、と

この記事を書いている次第でございます。

 

終わりに

職業柄様々な技術に触れることがあるため、

コンプライアンスに触れない程度に

知見やノウハウをまとめていきたいと思っています。

 

出来るだけ難しい言葉なしに、数字や画像などを交えて記事を書いていきますので、

たまに出てくる我らがアイドルに癒されつつ、楽しく読んでいただければと思います。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

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